Month: October 2010

弱い日差しがうっすらと差し込む店の土間のストーブの横でまあるくなってうとうと。。。

外の寒い風を忘れさせるほのぼのとここちよい空間。

寒い日には暖かいチャイと友人との会話が心をほどく。。。

つかの間の陽だまりのやすらかさ。

金沢市内をぶらぶらと歩くと古い蔵がかなり多く残っていることに気づくのだが、

以前面白い家がないか、見て回っていたとき、小立野で古い蔵が隣接している建物を紹介してもらったことがある。

昔ながらの格子ガラス戸の玄関から入り、和室の奥に分厚い漆喰の戸がいきなり現れた。

録音スタジオにとつれは興味津々だったが値段との折り合いがつかずに諦めたのだが、かなり興味深いものだった。

古い蔵のひんやりとした土壁には惹かれる。

漆喰の白さは年月を表情に変え風景に溶け込んでいる。

金沢に初めて来た時、バスで小立野で降り、通りの正面には白く雪が残る山が見え、町を流れる水の量の多さに驚いた。

当時神戸では”節水”を呼びかけることが多く、町の溝を水が流れるのは台風の時だけ。

それは新鮮な驚きと共に“違う土地に来た”という感覚を初めて認識した瞬間だ。

それが辰巳用水だと知ったのは随分たってからだった。